アミノ酸のアルギニンをしっかり摂取することで、子供の身長を伸ばす効果を実感できると話題ですが本当なのでしょうか?
成長期の子供にとって、アルギニンを摂取することが重要な理由や、成長ホルモンとの関係性を説明します。
アルギニンサプリメントの本当の効果も徹底調査していますので、子供の身長を伸ばす方法を探している人必見の内容ですよ。
目次
アルギニンとはどのような特徴のある栄養素なのか?
アルギニンが子供の成長や身長に役立つ作用があると話題になることが増えていますが、そもそもアルギニンってどんな栄養素なのか知っていますか?
アルギニンはタンパク質を体内に吸収する際に分解されるアミノ酸の一種で、最も塩基性が高く糖原性を持つ成分。
アミノ酸の中でも、条件付き必須アミノ酸という少し変わった性質を持っています。
実は大人はしっかり体内で分泌できるので非必須アミノ酸ですが、子供は十分に分泌できないので必須アミノ酸という状態。
大人でも重篤な病気やケガ、過度なストレス状態が続くと、その分泌量が激減しますので、食事で摂取する必要があります。
体内ではエネルギー産生のTCAサイクルを活性化させたり、免疫力や筋肉増強作用があるなどの作用があることで、医療業界でも注目されている成分。
でも子供にとって最も嬉しい効果は、成長ホルモンの分泌促進作用でしょう。
成長期の子供の身長が伸びるのは、骨端線と成長ホルモンの影響を強く受けるから。
その成長ホルモンの合成に関わっているアルギニンをしっかり摂取することで、成長ホルモンの分泌促進効果が期待できますので、身長の伸びに悩む子供は積極的に摂取すべきですよね。
アルギニンを多く含む食材や食品は何があるのか?
子供にとって必須アミノ酸であるアルギニンですので、普段の食事でしっかり摂取することが必要です。
アルギニンを最も多く含む食材とは何か知っていますか?
実は豚ゼラチンで、100gあたり7900mgもの大量のアルギニンを含有しています。豚ゼラチンというよりも、豚足といった方がイメージがつきやすいと思います。
子供が豚足を喜んで食べるというイメージはありませんよね?
実は他にも高野豆腐や湯葉などにアルギニンが高濃度に含有されていることがわかっていますが、どれも子供が喜んで食べるような食材や食べ物ではありません。
実際にどのような食材や食べ物にアルギニンが含まれているかというと、肉類・魚介類・大豆製品ですので、それぞれの100gあたりのアルギニン含有量が多いものを紹介すると・・・
アルギニンの含有量が多い肉類とは?
- 豚ゼラチン→7,900mg
- 豚ロース→1,500mg
- 鶏むね肉→1,500mg
- 鶏ひき肉→1,500mg
- 七面鳥→1,500mg
- やぎ→1,500mg
- くじら→1,500mg
- 鶏胃→1,300mg
- 鶏もも→1,300mg
- 馬→1,300mg
- うさぎ→1,300mg
アルギニンの含有量が多い魚介類とは?
- かつお節(削り節)→4,000mg
- しらす干し→2,500mg
- すじこ→2,000mg
- 生伊勢海老→2,000mg
- 車海老→2,000mg
- しばえび→2,000mg
- 毛蟹→1,500mg
- しゃこ→1,500mg
- クロマグロ→1,400mg
- はも→1,400mg
- 乾燥しらす干し→1,400mg
アルギニンの含有量が多い大豆製品とは?
- 分離大豆たんぱく→7,000mg
- 干し湯葉→4,500mg
- 高野豆腐→4,000mg
- 黄な粉→3,000mg
- 全粒大豆→3,000mg
- そらまめ→2,500mg
- えんどう豆→2,000mg
- りょくとう→1,500mg
- 油揚げ→1,500mg
- ささげ→1,500mg
- 小豆(あずき)(あん)→1,500mg
成長ホルモンの分泌に役立つアルギニンの摂取量とは?
様々な食材や食品にアルギニンが豊富に含まれていることがわかったと思いますが、なかなか子供が好きなものも少ない傾向にあることもわかったと思います。
肉類でアルギニンを摂取しようと思うと、脂肪分やカロリーが気になることもありますので、栄養バランスも考えたいところ。
でも実際にどの程度のアルギニンを摂取すると、成長ホルモンの分泌に役立つのかと言えば、1日4gが目安だと考えられています。
豚ゼラチンならば50gで良いですが、豚ロースなら260g以上も毎日食べ続けないと摂取できないということ。
これはかなり厳しい話ですよね?
だから最近は、アルギニンサプリメントも沢山販売され、子供用の身長サプリメントの中にも、Dr.senobiru(ドクターセノビル)のような商品もあります。
では実際にアルギニンをサプリメントで摂取することで、成長期の子供の身長にどのような影響があるのかを次の項目で解説しますので、しっかり理解しましょう。
アルギニンサプリメントの成長ホルモンに対する真実の効果とは?
普段の食事で十分なアルギニンを摂取出来ないのであれば、アルギニンサプリメントでアルギニンを摂取することで、成長ホルモンの分泌を促進できないのか?と考える気持ちもわかります。
実際に低身長の治療現場では、アルギニン製剤を投与して、成長ホルモン分泌刺激試験を行なっていますので、その効果をサプリメントでも実感できるのなら、成長期の子供にピッタリですよね?
でも実はアルギニンサプリメントでは、成長ホルモンの分泌を促進できないことがわかっています。
非常に残念な話ですが、科学的にも証明されていますので、それが真実。
なぜアルギニンサプリメントがここまで人気で、多くの消費者が購入しているのか?その理由は簡単で、販売するメーカーの戦略がうまいから。
先ほども紹介したようにアルギニンは、成長ホルモン分泌刺激試験の試薬ですので、成長ホルモンの最大分泌量を検査する際に使用されます。
でも問題はその摂取方法と摂取量。
成長ホルモン分泌刺激試験では、
- 体重1kgに対して、0.5gもの大量のアルギニンを使用
- 点滴や注射で血管内に直接投与する
アルギニンサプリメントは、
- 高含有商品でも、1日わずか5g
- 経口摂取なので、全てが血管内に入るわけではない
この摂取方法と摂取量の違いが、成長ホルモンの分泌促進に必要なアルギニンの血中濃度の上昇を引き起こせずに、サプリメントでは効果がないということの理由。
だからもしあなたが成長期の子供にアルギニンを含有したサプリメントを購入して飲ませていても、実際には成長ホルモンの分泌促進効果も、身長を伸ばす効果もないことを理解しましょう。
アルギニンサプリメントの効果なしは、医師も警鐘を鳴らすレベル
真実の姿を知っている私からすれば、なぜここまでアルギニンサプリメントが人気なのかはわかりませんが、この件については日本小児内分泌学会も警鐘を鳴らしています。
日本小児内分泌学会とは、子供の低身長の治療を行っている医師の団体で、2013年に身長を伸ばす効果があるというサプリメントに対して、警鐘を鳴らしています。
その際に身長を伸ばす効果がないとされたのは、
- カルシウム・鉄・ビタミンDの栄養機能食品
- アルギニンなどの成長ホルモン分泌作用がある成分を含んだ商品
- 成長ホルモンを含有している商品
現在販売されているほとんどの身長サプリメントや成長応援飲料が、実際には身長を伸ばす効果がないと科学的にも証明されています。
だからこそ、普段の食事でしっかり栄養素を摂取することが大切で、もし身長サプリメントを選ぶなら、食事で摂取できない栄養素を補完できるもの。
実際に摂取できる栄養素の種類や量をしっかり確認して選ぶ必要があります。
成長期の子供にとって、アルギニンは成長ホルモンの分泌促進効果が期待できますので、今回紹介した情報を元に、普段の食事でしっかり摂取させるようにしてくださいね。
【速報】NHK「所さん!大変ですよ」で身長サプリメント特集!
NHK総合の人気バラエティ番組「所さん!大変ですよ」2017年7月20日(木)の放送で、身長サプリメントをはじめとする子供向けのサプリメント特集が。放送タイトルは「なぜか女性に話題!?不思議なサプリメント」で、サプリメントの効果に疑いを持っている所ジョージさんの前に、様々な子供用サプリメントが登場。
効果に疑問を持っている人も多い身長サプリメントの気になる情報やカラダアルファを実際に子供に飲ませている親御さんのインタビューも放送。
【追記】→番組の放送内容まとめ。
>>子供の身長を伸ばす栄養豊富なサプリメントはカラダアルファだけ!<<
小学生・中学生・高校生の身長を伸ばすために必要な成分を厳選配合。他の身長サプリメントとは、原材料も含有量も全てが違うから子供の成長に役立つ!!
